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サミーがまたやってしまった。「CRターミネーター2ジャッジメントデイ」の攻略法発覚だ。
本日、サミーは全国的にターミネーター導入店に「機械代を返却」「機械は即撤去を要請」を連絡している。
この機械は、4年前の規則改正で可能となった、大当たりの種類が2種類あるタイプ。Vチャレンジと呼ばれる区間で右打ちをする。「スルー入賞でオープンチャッカー開放→オープンチャッカー入賞で羽根開放→羽根入賞時は『スペシャルルート』『ノーマルルート』へゲート作動で振り分け→可動Vを通過で大当たり(スペシャルルートの方が期待値が高い)」という変わった仕様だった。
仕様を書くと難しく感じるが、大当たり後等に訪れるVチャレンジ時に右打ち、後は通常狙い(左)というだけのもの。一度でも打ってみるとわかるが、それほど難しいものではない。
サミーが本日取引先ホールに連絡していたのは、このルート振り分けのゲートがかなり長めの周期で可動していたということ。タイミングがわかってしまえば、スペシャルルートへ振り分けられる確率を上げることができてしまうので、出玉率が急激に高くなってしてしまう。
ゲートを同期させる打ち出しタイミング等がわかっている客が狙い打ちをしていても、遊技方法に違法性はない(つまりゴトということにはならない)。それだけ狙いやすい周期ということが言えるのだが(短くてシビアな周期なら体感器が必要となるから)、このこともサミーの今回の決断に影響したようだ。
近く一部のファン雑誌で掲載予定もあるという。攻略レベルで言えば、かなりのもののようだ。少なくともサミーは(対応から考えて)そのように判断しているはずだ。
本日、いくつかの導入店を回ってみたり(回った知人に聞いたり)したが、まだ普通に稼働している店も多かった。一方で、連絡を受けてとりあえず島閉鎖したところも多い。
この件、かなり残念だ。というのは、このVチャレンジという仕組みは、これからのぱちんこの遊技方法や可能性を広げるものだと考えていたからだ。僕個人は海外コンテンツはぱちんこ(パチスロ)とは例外なく全てミスマッチだとは思っているが、旧第一種的なタイプに偏向させない手法のひとつとしては、かなり評価していた(同じような意見を持つ人はぱちんこメーカー関係者には多いようだ)。
サミーは日工組と日電協と双方に加盟しているメーカーのひとつ。要するに「ぱちんこもパチスロも本格的に事業としてやっている」ところだ。ただし、4号機時代に最大シェアを誇ったサミーもぱちんこではずっとパッとしない。ぱちんこ参入時はSANKYOの技術協力などを受けていたことも知られており、どこまで行っても「パチスロのサミー」という印象がある。
しかし僕は「サミーのぱちんこ」には昨年あたりからかなり期待をして好意的に見ていた。大型液晶が必須となっている現在、大手メーカーはコナミ、ナムコといったゲーム業界のプロに「一人工×25日」で100万円以上の開発コストを払い液晶ソフト開発に勤しむことがあるが、サミーはグループ企業にセガがある。この優位性は他者を圧倒していると見ていたのだ。
しかし、昨年から今年にかけて、サミーグループがリリースしたぱちんこは「良く出来ているが、何かが足りない」という印象を持つものばかり。この足りないものが重要なのか、大ヒットに恵まれないし、枠(ハード)の評判もイマイチ。足りないものが何なのかずっと個人的に考えてきたが、そのうちのひとつは今回の件で明らかになった。
それは「検証レベルが低い」ということに尽きる。「自社で開発・製造したものの製品(遊技機)が、正しく動くかどうか、攻略的な穴(欠陥)はあるか」という検証だ。
型式試験に適合して、調達・製造段取りも済んで、販売予定が決まっていても、穴があれば売らない方がいいわけだ。今回のことは論理的には「穴をチェックできなかった(開発の検証レベルが低い)」「穴の存在の可能性を無視して販売した(悪意あり)」のいずれかしかあり得ない。まさか悪意があるとは思わないので(まあ、そういうメーカーもたまにあるのだが)検証レベルが低かったということに結論付けていいかと思う。
最近、ぱちんこにおける可動役物の重要性が高まっていることと、新枠開発(それも派手な枠)意欲がどのメーカーも高いことを受け、ホール向けの講演では「(メーカーの大手・中小に限らず)ハード関係の不具合には注意」と呼びかけていたのだが、ターミネーターは可動役物が出玉率に直結するタイプ。その注意は他機種よりも必要だったということになる。
役物との関連での不具合としては、大一商会の湘南爆走族(#233)なども記憶に新しいが、サミーグループはチョロQ、アラジンデスティニーなどを考えると他メーカーよりもかなり多すぎる。何よりも獣王時代にスタートレバー不具合による攻略法もあった。その反省が見られないと言われても反論は不可能だろう。
サミーの関係者に昨年以降、何度か直接申し上げたことがあるが「サミーはぱちんこでもがいているが、まだ成功したとは言えない」状態だ。5号機の陳情を日電協理事長として行うのもいいが、まずは自社のビジネスの足元を固めないとね。里見日電協理事長がよく披露する「このままでは業界が大変」的発言は、いまのままでは僕には「セガサミーグループが大変」というのを「業界全体」に転嫁して言ってるようにしか聞こえない。
だけど、これに懲りて「もう役物と出玉を関連させるタイプはヤメ」という選択をするなら、僕のサミーに対するぱちんこメーカーとしての期待は激減する。今、サミーは大変な時期ではあるが「検証レベルを引き上げて、新しいぱちんこ遊技機のトレンドを作る」くらいの気概をもって欲しい。今回のことはサミーによる違法行為云々ではないし、機械代返却などの対応も悪くはない(当たり前のことではあるが)。ターミネーター導入率の割には導入店舗への連絡は遅い、導入店舗へ具体的な攻略手順をほとんど説明しない、等々の不満はあるけどね。
「玉の大きさ、釘の硬度・ピッチ」などが風営法体系で規定されているのは「ぱちんこが玉と釘の物理的な干渉結果に基づいて出玉へとつながる」という原則があるから。「ぱちんこ」と呼ぶ由縁でもある。だから役物と出玉を関連させるタイプの機械を開発する意欲は維持して欲しいと思う。まあ、じっくり同社の今後を見ておこうか。

POKKA吉田 |
Name:Pokka Yoshida
Age:over 30 years old
Sex:Male
Special Ability:talking
Peculiarity:much drinking and thinking
PrivateArea:Konoikeshinden - KadomaDanchi
→Yoyogiuehara - Takenoduka
Hobby:Secret!
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2004年4月からフリーランスへ。ピー・ドット・ジェイピー運営責任者。
ぱちんこ業界の良心を目指して 【EX】ネタは手補給・手回収 を執筆。 |
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